気づけば、漫画を読む場所が本棚からスマホに移って随分と経ちますねえ。通勤中の電車でも、寝る前のベッドでも、ポケットの中に何千冊もの作品へいつでもアクセスできるという、スマホは「書庫」さながらです。そんな時代の中で「どのアプリで読むか」は、作品選びと同じくらい大事なポイントになってきました。
実は私はアップルの信者でして、全ての電子書籍をBooksで購入してまいりました。この世に電子書籍を買えるのはアップルしかねえんだ!と言わんばかり。しかし、たくさんのアプリが世に広まり、デバイスも魅力的なものがたくさん出て目移りしちゃう状況です。そこで私気づいたんです。

「あ、Apple製品やめたら、漫画読めなくね?紙と電子の両方を買ったワンピも、鬼滅もヒロアカも、藤子不二雄のSF短編も。。。」
ことの重大さを思い知り、今後どうするかはさておいて、私のように悩む人を増やす前に、皆さんがどんな環境で電子書籍を読んでいるか?そして購入?レンタル?広告を見てからの漫画読み?
そんないろいろをまとめてみました。
漫画における電子派?紙派?
漫画はやっぱり紙で見るべき?荷物になるし、電子?色々みんなの意見はおありでしょう。私は、全て電子にしてしまいましたが、理由は「引っ越しの時大変」だからです。そりゃあ紙で購入した方が早く手に入る※し、なんかこう、愛着が湧く。。でもね、引っ越ししたりしてごらんなさい。腰やっちゃいますよ?
もちろん、電子だといつでもどこでも読めるもんだから、寝る直前まで読んじゃうとかデメリットもありますけどね。。。気持ちの問題か。。。
電子書籍の市場規模
まずはともあれ、データを開示。データは、電子書籍と紙の書籍の市場規模がどのように移り変わってきたか?です。
紙が売れない!というのは本当らしいですが、漫画を中心とした電子書籍の方は好調で、漫画の出版業界だけじゃなく、出版業会として電子化は大きな市場になってるのはわかると思います。
電子書籍を「買う人」は割と男性が多め
「買うがよろしい」というわけでは無いけど、買ってもらった方がありがたい(と思う)。というわけで、2024年調の購入者比率をまずは。
全体における有料購入者は、17.8%と2割を切るくらい。その内訳は次のグラフで、7割ほどが男性ですね。
誰が買ってんだろうねー程度の話ですが、30代以降の男性が「購入する」傾向が強く、広告等を見ることで閲覧する層はちょうど半々くらいになってました。
収集癖ですかね?(40代男性)
この年層がブログのキモでは無いですが、市場規模は7千億円規模の市場なので、知っといて損はないのかなーという内容です。
「買う」と「無料で読む」の違いって?
言わずもがなかと思いますが、買うのはそのまんまで「電子書籍をデータで買う」ことで、専用のアプリで読みます。今の所、家族IDに登録するなどしないと、買った漫画を誰かに貸すということができないので「読む権利をIDに買い与える」という方が正しいのでしょうか?
Google Play
元祖かもしれない。。2005年にGoogle Printで始まったサービス。
どちらかというとアプリを買う場所というイメージでしたが、漫画も買えるんですね。ただこちらはAndroid専用のAPPとなってて、iPhone等では使えません。
Amazon Kindle

実は日本でのストアサービスはKindleが先。Amazonで「Kindle版を購入」ってすると、スマホやタブレットのAPPで見ることができる。
デバイスに縛られないのでiPhoneでもAndroidでもタブレットでも!
Apple Books

3つの中では一番遅いけど、iPhoneユーザーが多い日本だからこそ有名なのかもしれないが、有名ですね。いや信者だからか。
購入はもちろん、無料のものもあれば、購入したものをApple IDで紐付けされた家族にも読ませてあげられるし、妻も喜んでおります。
一方「無料で読む」というのはこれも言わずもがな。「広告や初回特典として、作品の一部を閲覧する権利を付与する」ということになる。のかな?しかも大体は時間限定で、見れるポイントが定期的に付与されたり、動画(広告)を追加で見たら、再度見ることができたり、アプリによって様々ですね。
大体傾向があるので次のようにまとめました。
サービス名 | 主な運営・出版社 | 主な形式・制度 | 主流ジャンル/傾向 | リンク |
---|---|---|---|---|
ピッコマ | Kakao Japan(韓国Kakao系) | 「待てば¥0」・SMARTOON(縦読みカラー) | 恋愛・ファンタジー・転生・悪役令嬢・復讐系 | |
LINEマンガ | LY Corporation(旧LINE) | 0円パス/毎日無料/コイン課金制 | 恋愛・友情・国産Webtoon・オリジナル強化 | |
マンガBANG | Amazia | 毎日8話無料+動画広告で追加/ハイブリッド課金 | 青年・バトル・アクション・ミステリー・恋愛 | |
マンガワン | 小学館 | 「ライフ」制度(朝晩回復)+チケット・縦読み推進 | バトル・スポーツ・日常・サスペンス・青年 | |
ジャンプ+ | 集英社 | 初回全話無料/0時更新/Web&アプリ併用 | バトル・アクション・サスペンス・恋愛混合 | |
サイコミ | Cygames | 「22時間待てば無料」+コイン制度 | バトル・スポーツ・恋愛・ラブコメ | |
サンデーうぇぶり | 小学館 | 23時間チケット/ポイント・定期購読併用 | 少年漫画・青春・スポーツ・バトル・サスペンス | |
マガポケ | 講談社 | 作品チケット/プレミアムチケット/広告視聴/ポイント制 | 少年漫画・バトル・青春・異世界・ラブコメ | |
コミックFUZ | 芳文社 | メダル制(話レンタル3日間)+巻購入+定額読み放題 | 日常・4コマ・百合・恋愛・ファンタジー | |
PIXIVマンガ | pixiv | 無料試し読み+ストア購入/投稿制(インディーズ) | オリジナル・恋愛・BL・感情系 | |
コミックシーモア | NTTソルマーレ | 購入+読み放題(ライト/フル)+無料枠 | 全ジャンル(特にBL・TL強) | |
Renta! | パピレス | 48時間レンタル+無期限レンタル(購入) | 女性向け・恋愛・BL/タテコミ強化 |
中には購入やレンタルもあるけど、無料でも楽しめる漫画サイト(一部です💦使ったことあるものだけで申し訳ないです。。)をまとめてみました。

出版社発のサービスはしょうがないですが、どれも得意ジャンルがあるみたいで、傾向がさまざまであっても、たまに同じ漫画が違うアプリでも読めたりなんてこともありますね。
漫画サイトが流行ってる理由を勝手に考察(浅め)
漫画サイトって、なんでこんなに流行ったんだろう?と思うんですが、もちろんスマホやタブレットといったデバイスの発達は大きい理由なんだと思います。
しかし私は、コンビニから漫画雑誌が減った&立ち読み禁止になったというのが大きい理由なんじゃないかな?と勝手な考察をしています。
漫画と社会の出来事
実際のところ、「立ち読み禁止」の風潮は2010年代中頃から始まって、ちょっとずつテープを貼ったりシュリンク(ビニール包装)したりといった対策をコンビニが取り始めていたんだよね。その中で、多くの書店も同様の動きを結構「緩やかめ」に進めてたのが、2010年代。
そこへ来て2020年の「コロナ禍」で決定的に「立ち読み禁止」になったと考えています。電子書籍もその頃から市場が拡大し始めているけど、要は
立ち読みできない=ちょっと中身を確認ができない
じゃあ電子でちょっと読みしちゃおう。
というのが、いわゆる電子コミックの盛り上がりになったんじゃないかな?と思ってます。
かつてはコンビニも「立ち読みによる“ついでの購入”」に期待を寄せて黙認していた時期もあり、なんだったら自分がコンビニで働いてた時は、「立ち読みしてればバックに下がっちゃって眠さに耐えたくないから立ち読みだけして帰ってくれ。。」とまで思ってたほど、立ち読み=コンビニだった気がします。
一説には防犯にもなるとかならないとか。こんな感じの年表になるかな?
時系列年表
- 2000年代後半〜2010年代前半
雑誌全体の部数低下が始まっていた時期 ⇒ 回し読みできる“余剰部”が少なくなってくる。
販売店の縮小・雑誌売場スペース圧迫が進み、雑誌を並べる/貸し出す余裕が減る。 - 2010年代中盤(たとえば2013〜2017年あたり)
ジャンプが200万部割れを経験するなど、主要雑誌の部数が低迷。
雑誌コスト高・返品リスク、流通負荷などが重くなり、販売店が雑誌を“開架で見せて貸す”余裕を失う。
読者行動も変わる:スマホ・ネット中心になり、“買って読む”スタイルの体力が減る。 - 2017年以降〜コロナ前
雑誌文化がすでに萎えつつある状態。回し読みをする人が少数派になる。
コンビニ・書店での立ち読み禁止が本格化する動きもこの頃から強くなると考えられる。 - コロナ期(2020年以降)
社会的制約・衛生観念の変化で、物理的回し読み文化は事実上終了期を迎える。
まあちょっと話題がずれちゃったけど、電子書籍を読む方は当然紙の漫画も読まれてた経験のある方が多いので、アプリを入れる=立ち読みするという感覚だということを説明させていただきました。
紙の漫画にはいいところもあるよ
電子のことばかり話してきましたが、紙漫画だっていいところはあるよ!という意見もあります。もちろんその通り!私も気に入った漫画・子供や家族に見せたい漫画などさまざまあるので、厳選して紙漫画として保管しよう!と決めているものが何冊かあります!

住宅事情で預けてたり実家に送ったりしてますが、「っぱ紙っしょ!」ってテンションあがっちゃうのって、ありますよね。
紙漫画の利点
上げたらキリがないぜ〜
- 目が疲れない
- すぐ読める
- 電池気にしない
- 捲りの楽しみ
- 読みすぎない(限度がある)
- 見開きが楽しめる
- 手に入るのが早い
- カバーの仕掛けなんかを楽しめたり作者のゴダ割りが見られる
- 人に貸せる
ん〜まだまだ気づいてないだけで、もっとあるはず。。
こんな時代でも全巻やっぱ紙で欲しい!というあなた!
【漫画全巻ドットコム】コミック全巻セット販売
日本最大のコミック全巻セット販売サイトです。
ワンピース、スラムダンク、ドラゴンボール等、人気のコミックの全巻セットを購入できます。
大人になったらやってみたいランキング上位に必ず入る、「漫画の一気買い」です。
電子も好きですが「この漫画だけは紙で!」ってのあると思います。私もそうです!そんな時は、こちらがおすすめ!
サイトは漫画全巻を購入するための通販サイトですので、特に不安なくご利用いただけるはずです。完結作品なんかは、愛蔵版やボックス付きなど、限定品も数多く取り揃えているため、プレゼントなんかにもいいんじゃないでしょうか?
まとめ
私は、「漫画」という日本の文化は物凄いものだと思っています。
日本には数多くの文化的なものが存在しますが、こと近現代において、漫画・アニメをのぞいた文化の説明など不可能だと思います。
海外から来る方の多くの人の日本に対するイメージの一部に、名だたるビックネーム(ポケモンさんやマリオ様)がないというのは限りなくゼロにちかいのではないでしょうか?
そんな文化の発信地で暮らすわれわれは特に漫画という文化に触れやすい環境にいます。
どうかこれからも漫画の文化がなくならないよう(ありえないか)応援するには、アプリでも紙でも「読む!」に限ります!
海賊版やネタバレに手を出す前に、公式アプリでちょっと読んだら、全巻買いましょう!
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