「古い家電を直してレトロな部屋づくり」なんてこと考えてたら、そうだ扇風機直そうぜってなったのが、2020年の4月頃。
時はコロナ直撃の日々。私はといえば、開業直後にコロナとゴッチんこしてしまい「あ、終わったかも」と、半ばヤケになってました。コロナ禍での理想的すぎる職場環境(最初っからオンライン)で特に補助金とか申請しても意味ないよーというのもありましてね。お客さん止まってるのにww。
こりゃあちょっと蓄えで食い繋ぐとして趣味にも没頭すっかとなって、ジャンク品を買ってきては直す。という日々を過ごしていました。
芝浦製作所(現TOSHIBA)の扇風機
こちら大正末期〜昭和初期の睡蓮ってモデルの扇風機。
当時は国産で量産が開始されて10年ほど。ほとんどの扇風機は鋳鉄で製造されていて、すごく重い。。。
ここから扇風機の開発はどんどん進むのですが、軍需製品の製造に限定した政府により、しばらくの間は軍のみで利用される品となった。
こいつがまあレトロ。いかにもって感じ。しかもほぼうちの祖母(大正14年生)と同い年っていうのもあって「ゼッテー直すー」となり、オークションサイトで6000円くらいで落札しました。
早速修繕開始
分解
まずは分解開始です。分解は楽しい。ローランド・イスタスも言っていまいましたが「嵌っているものを見ると外さずにはいられないんだ!」、分解というのは老若男女を問わず、誰しも心躍るものです。
特に古いものは構造は単純なものの、現代からすると手作り感が満載に感じるほどガイドというガイドもなく、分解したら最後って感じすらします。
というわけで、まずは羽等を外した後に、本体の部分を分解します。画像は持ち手の取っ手を取ったところ。
モーターが中央にありますが、その周りは私にはよくわかりませんが、おそらくモーターを回すために必要な何かでしょう。綺麗にしてあげなくちゃならないという妙な使命感を感じます。
白いふわふわは、湿った埃ですね。
不動品の割に、意外と綺麗だなーと思いました。
どんどんバラしていって、まずは本体を綺麗にしていきましょうー。と約10日ほどかけてバラしました。。。
磨いでいきましょう
塗装されている表面部分は、塗料らしきものが2層くらいあるように感じました。勘ですが。詳しい友人に聞いたところ「これはヤスリとか金ブラシで削り落として磨き上げた方が綺麗に上がるなあ。サンドブラストとかで剥がすと簡単だけど、仕上がり大変になるよ。」
飽き性の私は、どちらが簡単か?を聞くと地道にやった方が最終的には良いという判断に至り、シコシコ削ることになりました。おお辛え。
ちゃんと撮影しておかないと、こういう時どんだけ頑張ったかを伝えられない悲しさ。。。
超汚え部分を掃除
最も汚かった部分は、首振りの駆動部分。グリースかな??もうヘドロというか、なんというか。
でも結構簡単な作り(単純だけどって意味です。。)だったので、分解して掃除が非常にスムーズにできそうな感じでした。
ゔぉえっっっっっ!!!となる汚れですわ。これじゃどことどこが連動して動いてんのか全くわからんです。
これをウェスで拭って、古いグリースを除けますと、意外とスリムで綺麗な感じの姿を表しました〜。新しいグリースを塗って、ちゃんと歯車が噛み合う&動きが良くなったのを確認します。今度からはちゃんとところどころの確認箇所も動画にしよう。。。
磨いたら、次はマスキング
掃除と塗装を落とした後、ある程度磨きを入れたら、次は塗装に入ります。まずは必要箇所をマスキングして、塗りやすくします。単純にマスキングはマスクテープを貼って切手とかで簡単なんだけど、形状によってはビニールを使ったりそのほかの部品を使ったりなど、人それぞれ工夫を凝らしていらっしゃいます。
完全に我流なので、友人の塗装屋さんからは「ふーん。まだまだだな。」とお褒めの言葉をいただきました。もうこの時点で結構ハイテンション。周りの声が聞こえなくなり始めています。正直塗装に入る前までに10日ほど塗装落とし・掃除・磨きをしていました。
いよいよ塗り始め
塗り始めちゃえばあとは簡単。回数と大きさが違うだけで、ほとんどプラモとおんなじっすよ。
サーフェイサー段階
上に塗り始めた
あとは組み立て
組み立ては逆を行けばいいのでそんなに難しくはなかったです。でも動いた時の感動はひとしお😭
とにかく一月ほど家から出ちゃダメなんだよなーという雰囲気を払拭するため、ただただ扇風機を直す日々に費やしました。
こんな日々があったっていい!
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